営業・マーケティング新事業、新製品・サービス開発経営戦略・成長戦略
発想をカタチにする、“共創”の強さ
一缶ずつ木箱に入っており、贈り物に最適。
ふるさと納税の返礼品としても大人気だ。
日本一セレブなツナ缶をつくる。その思いを掲げ開発された、とびきり贅沢な缶詰が、今回ご紹介する「頂」だ。製造するのは静岡県焼津市の水産加工メーカーであるシーラック。その味わいは缶詰というより、もはや「一品料理」。刺身を思わせるしっかりとした形状ながら、口の中でほろりと崩れる食感で、マグロの旨味と出汁の香りが織りなすバランスは絶妙といえる。
使うのは、県内で水揚げされたびん長マグロ。1本から1.5%ほどしか取れない大トロのみを用いる。びん長マグロは本マグロやキハダマグロと比べて身が柔らかいが、さらに“企業秘密のフルーツ”を下ごしらえに使うことで、より柔らかな食感を実現しているという。
加えて同社が運営するだし専門店「勝男屋」のノウハウを活かし、「頂」専用の出汁も新たに開発。マグロは口に入れた瞬間の“先味”が強いが、噛むほどに出てくる“中味”が特徴的な昆布出汁と、甘く上品な“後味”が残る野菜出汁をブレンドし、最初から最後まで贅沢な風味を楽しめるように設計した。出汁に加えるオリーブオイルも希少な国内産で、香り豊かだ。捨ててしまうことが多いツナ缶の調味液だが、それはあまりにももったいない。パスタに絡めるなど、ぜひ余すところなく活用してほしい。
1缶3240円の高級品で、すべて手作業でつくるため1日50缶ほどしか製造できないが、ECサイトに出品すると、すぐに売り切れてしまう。手土産として持参すれば、高級缶詰と興味をそそって話に花が咲くだろう。味はもちろん、プラスアルファの価値を運んでくれる一缶だ。
機関誌そだとう221号記事から転載
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